久々の両親の墓参り。
墓は、県内のド田舎、部落共同墓地内にある。
そして、仏教だと、いわゆる仏壇となるもの、霊前は、父親の実家、つまり私の祖父母の家屋だった所にあり、弟夫婦が管理している。
隣には、弟の家があり、お供え物を届けに寄った。
昔、祖父の梨畑だった所の入口にある祖父が植えた私の桜。
老いている。
根本の周辺は、バラやツバキ?サザンカ?、ツツジ、様々な花が咲いていて、植えた覚えはなく、何処からか飛んできていつの間にか咲いて、そのままにして、大きく育った植物だらけ。
キレイな花々が私の桜を取り巻いて咲き誇っている。
すっかりその子たちに栄養を取られ痩せて朽ちた枝もあり、老いていた。
それでも先へ先へと高く延びた枝からは、写真のように桜の花をしっかりと咲かせていました。
なんだか、ほんとに自分を見ているようでした。
台風や強風で折れた枝の跡がそこかしこにあり、それでも別の枝から成長し、上へ、上へと高く延びた枝。
不恰好にのびた枝ぶり、カッコ悪くてもたくましく生きている。
自分も咲いて、足下の花たちもキレイに咲かせて。
ここ数年で様々なダメージがあり、大きく手を広げたようなキレイな枝振りの桜の木ではなくなってしまったのは、ちょっとショックでしたが、なんとも私らしくていいなと思い直した。
そうね、自分のもてるものを次の世代に手渡しながら、老いてもなお、先へ、上へ、高く。
斯くあれと
そう、祖父たちに言われているような。
そんな気がして、田舎から帰って来ました。