今週のお題「卒業したいもの」
生活不安の波が大きく押し寄せている。
時折その波にのまれそうになり、家事や仕事、子供のことあれこれ、手に着かないことが度々ある。
夜も布団に入ってからあれこれ考えてしまい、なかなか眠れない。
これまで、私のパート代は食費や生活雑貨、医療費や子供たちの文具や着替えなど現金で支払うようなものですべて消え失せていた。
そんなことはもう長年のことで、旦那にも伝えているので十分過ぎるほど分かっているはずのこと。
昨年末、長年勤めたパート先を退職し、何とか自身の収入を上げたくて、正社員の仕事を得ようと頑張ってきたが、履歴書を送るだけでいつの間にかハローワークのマイページを確認すると「不採用」になっており落ち込む。
ウエブ面接で、是非ともと言ってくれた今月末までの派遣会社での仕事、平日9時5時フルタイムの間をぬって4月からの仕事の就活。
やっぱり面接にも進めない。
冷静に考えれば、還暦まで一年半の、正社員の経験ないオバサンを採用しようなんて会社、よっぽど人手に困っている介護関係か医療関係ぐらいだと思われる。
でも私には医療事務も介護保険関係もちんぷんかんぷんだし、資格も経験もない。
仕事をしながら、就活にも疲れてきた。
そして週末は子供の新学期や入学準備などで埋もれる上、日雇いのバイト、タイミーで何か今日出来そうな仕事はないかと探している。
不登校長男は、春から近くにある通信制高校に通う。
先日、入学説明会に2人でチャリで出かけ、履修選択や行事の選択(参加行事にもそれぞれ単位がある)をしたが、積極的に自分が参加出来そうなものを考えて選んでいた。
頑張ろうという気持ちが伝わってきた。
長女はもうとっくに春休みで、バイトもそんなにシフトが入ってないし、この時期でないともう通えないかもしれないからと車校に行く事になった。
車校代は自分で出す予定だったが、先月の学校の海外研修は任意の行事なので、割引はあるものの自費だ。子供の頃からお年玉など貯めていた貯金とこれまでのバイト代をはたいて参加したため、車校代はない。
この時期でないともう免許取得が難しくなるだろうと私も思ったので、私が唯一あるまとまったお金、数年前に満期になった農協の年金型定期預金、100万、それがこの数年で子供のための出費でどんどん減りに減り、残り40万円、そこから30万おろして、長女自身の2万2000円を合わせて、32万2000円を二人で、振込に行った。
午前中、長男の入学説明会、その午後、現金で振り込もうと出かけた銀行で10万以上はATMで振り込めない、一旦母の普通口座に入れ直して振込人の名前変更する、口座のないその銀行から近くのショッピングセンターのATMコーナーへ行くなど、もたついたが期限内振込で間に合った。
いや、振込案内をもらって帰ってきて2日後が振込期限はキツ過ぎる。
オートマ限定ではなくマニュアルを頑張りたいって本人の希望、少し高くなった車校代。
マニュアルにしたいと言ったのは自分だからと、端数の2万二千円は彼女の最後の残りの預金から。
入金できてホッとしている長女と、前々から気になっていたそのいつものショッピングセンターのお茶屋さんでひと息つくことにした。
お茶屋さんの、抹茶ミニソフト、長女はお煎茶と白玉ぜんざい。ここの支払いぐらいは、私がもちろん出す。
毎月、2万円ずつ私に返してくれる予定とのこと。ごめんね、ありがとう。
ホッとしている長女と、ニコニコしながらも内心はワタワタしている母。
午前中は長男の、午後は長女の
我が子二人の未来に向けての希望、頑張る気持ちに触れた。
涙が出そうだ。
旦那から「いついつに、いくら要る、という具体的な指示をくれ」と去年から言われていた。
だから、秋に長男の通信制高校の募集要項の学費案内の部分もコピーして、マーカーも引いて分かるようにし、年末近くにちょっと恥ずかしいなと思いつつ、わざわざ学校へ電話して学校指定のタブレットはいくらぐらいしそうで、いつ頃までに費用を用意しておけばよいものなのか問い合わせた。
まだ年が明けてから業者との打ち合わせなどが始まり、その後決定し、2月頃に案内できると思うがおおまかには昨年同様5万円程度で、学費が決定する入学説明会よりも先の支払い期限になるかもしれない、とのこと。
それを旦那にもすぐに伝えてあった。
少し前にそれがネットでの購入だったため、私のクレジットカードで払い、金額をLINEしておいた。
そして実物も届く。
確かに5万円代だったが、ADHDグレーゾーンの長男のこと、三年間保証付きのものにしたので、6万8000円。
私のゆうちょ口座にはもう生活費のための少額しかないため、カード分が引き落としになってマイナスになってしまう前にお金をください、とお願いした。
すると、しばらくして、ゆうちょの封筒がリビングテーブルに置いてある。
中身を見ると5万円。
?
????
あれ?
なんで?
6万8000円ってLINEしたよね?とスマホの履歴を確認する。
封筒に小さな字で何か書いてあることにしばらくして気がつく。
「今はこれで精一杯です」
冷や汗が出る
長女の春季、二年生半年前期分の学費振込用紙も届いていて、学費用の口座の残金では足りない。不足分の金額も伝えてある。
そして、長男は入学説明会で春からの履修選択をしてきたので、その単位数によって学費が決まるため、振込はこれから。大まかな目安は、渡した募集要項に書いてあるし伝わっているはず。
LINEした。
5万円が精一杯って………
「私の母の形見の指輪など売らないといけないような状況なら教えて」
旦那からの返信を仕事終わりに見る
「お金はもうありません。
申し訳ありません。
福祉はお金がありません。
貯金ができておらず、電気代、税金、学資ローン全て貯金を切り崩しています。」
動揺した。
真っ白
「え?どういうこと?
給料もらえてないの?
払えるよね?学費
Kは入学できるよね?」
するとまた返信がしばらくして入っていた。
「給料はもらってます
払います。
最終的にこちらがいくら払えばいいのか教えて」
こちらが?
は?
『こちらが』って何
こちらもあちらもないでしょ
返信する気にはなれなかった
さすがに、今回は真剣に見捨てたくなりました。
これまで、生活費も貰わず、何年も破れたままの下着を着て、やりくりを頑張り、死を口にするようになった不登校長男に寄り添い、長女の受験などワンオペ育児に奮闘しながら生活費も稼いできた、あなたの両親の食いぶちも。
どうしようもないこの感情を
誰かに相談することもできず、ぶちまけることもできず、涙が
うるうると、何度も
じわじわと何度も
子ども達に動揺している様を悟られないように
でも、ところ構わず不安と動揺と情けなさが押し寄せ涙が滲みそうなる
その日は、翌日も、どうしようもなく、仕方なく、Xにだけつぶやいた。
この家を見捨てて子ども二人と出る?
いや、できない、これ以上、子どもたちを父親を嫌いにさせたくない、落胆させたくない、長男はまた心が潰れるかも
長女はとっくに呆れて信頼感もなくしているが、高校三年生の夏、この短大希望、推薦で入学できる、奨学金制度、ローンは自分が就職してから払うものにした方がいいのか、親が払うローンにするのかの問いかけ。
旦那に短大の募集要項を見せ、学費面で気にしてもらう所に印をつけて机に置いておいた。「もしローンが組めないってなっても学費は払えそう?」とあとでLINEで聞いた。
「払えます、親が払うローンでいい」とのこと。
払えるほどの預金があるんだ、とホッとした。
でもすぐに長男が高校生になる、その時点で行くかどうかもあやしいほどの状態の息子だったが。
だから、預金で払えるとしても、一部は教育ローンにした方が安全だと考えて、無理のない2万円ほどずつで、私の定年までに完済できそうな額を設定して申し込むことにした。
旦那も了承した。
その後、長女に「もうお小遣いはあげられないからバイトして自分の必要なもの買うようにしてくれるなら、お父さんが払うローンで学費を払ってくれるって」
バイト頑張る、と、その時に少し長女の父親への信頼感は戻ったかに思えた。
それなのに、もう二年生になる学費が払えないかも、なんて知ったら、いや払えるのかもしれいけどお金ないです、って言ってくる父親と知ったら
取り返せない
長男も頼れない父を気にやんでいるが、自分が心配と苦労をかけていると思って高校生活を頑張ろうとしている。
父ちゃんも頑張ってるんだから、って。
タブレットも買ってもらった、って思っている。まさか全額払えません、って母の口座がマイナスになっているとは思ってもないだろう。
私のなけなしの40万は、長男が高校入学時のもしものお金として取っておきたいから、と旦那に以前伝えたが、この通信高校のためとかではない。
通信高校はちょっとした塾程度の費用だけど、もしかしたら、やっぱり普通の高校へ行く!行きたい!ってなったらその気持ちを妨げないように、そのために取っておきたかった。
父としては通信高校の費用で良かったと思っているのか、もし私立高校に行くってなったらどうするつもりだった?
何を考えて、この子どもにお金が
かかる時期に劇団を旗揚げした?
いつも、早目早目にことを済ませる母が、「学費振り込んだよー」って言わない!大丈夫かな?ってそろそろ不信に思うよ、長女。
振込用紙がとっくに届いているの知ってるもん。
お願いです。
お金をください。
学費分、何とかしてください。
誰か助けて~
こんな経済的不安から早く卒業させて
頑張っている子ども達を助けて。
母が、母が何とかしなくてはならないのか
何とかできるのか