あまり目立たず、でも誰かのほんのちょっとの癒し、支え、になれたら、いいな。
大輪の花や端正込めて手入れされ育てられた花じゃなく、雑草に紛れて小さく咲いているような、そんな花のごとく、ある時、ふっと誰かに気がついてもらえてホッと一息ついてもらえる。
ほんとはそんな存在が理想。
劇団時代はそんな存在だった気がする。
美人じゃないし、長身でスタイルがいいわけでもないから存在感なし。脇役で「あれ?あの娘は?」みたいな、そんな、そうそんなんがいいなと思ってた。
でも、今はなんか違うなぁ。
家では一家の大黒柱のような……気がするし。
仕事では……、うん、雑草、花は咲いてないかな……
剣道では、んー、もうちょっと目立ってしまっていて、いや、あまり前に出たくないんだけど、どうにももう、ちょっとまずくて。
不登校長男は、残念ながら、心残りはあるものの一旦退会。心残りの分、大きくなって自分というものを取り戻したら、もしかしたらまた、なんて希望も持って。
コロナ自粛明けで稽古再開に漕ぎ着けたものの、長男を含めて三人の子供が今月末までで退会となってしまいました。
経済的ピンチにますます拍車がかかり、役員の人手も不足、今の役員一人そのまま落ち着くまでやってもらえますが、会計さんは8月末で辞める子のママなので、元の会計さんが一旦また再度やってくれる事に。
私のお役目を引き継ぐどころではなくなりました。
そろそろどなたかに少しずつお願いして、来年、長男が中学生のタイミングで退き、私自身は稽古参加に集中できれば良いなぁって思ってたんですが。
子供は退会なのに、ちょっとおかしな感じになってしまいましたが、この緊急事態。
わが県も感染が広がってきて、稽古に来ること自体怖がって来ない子供達や保護者も出ています。
あぁもう!コロナめ!
なんだよもうっ!
はぁ、剣士では役に立たない。
やっつけられない。
こっちへ来るな、と剣を振り回しても無駄な事。
深呼吸…
静かに。
雑草に咲く花のごとく、しぶとく、強く、優しく、控え目に、そっと、誰かのために、そう心掛けよう。