YK-akadoの『不』日記

元劇団女優・まだ細々俳優鬱治療中の旦那の両親と同居で頑張る2児の母・剣道に息子と通う有段者で役員、その息子は不登校児に・長年勤務の パート主婦 、色んな立場で感じた事やぼやきを書き綴り、最愛の子ども達に何か残ればいいな。

感染対策と長く付き合う武器

お題「#新生活が捗る逸品」
『新生活』の言葉には前向きで、明るいイメージがある。
でも、今のこのパンデミック下では陰っていて、閉塞感が否めない。

それでも、人は生きて行かなくてはならず、生きている者は生きたいと願ったにもかかわらず亡くなった人の想いを受け取り、次の世代へと手渡しする責任がある。

何だか重い始まりですが、家族が元気で生活出来ていること自体が奇跡で幸福なことだと、今一度噛みしめるべきだと、自分を戒めなくてはと思った、そんな出来事があった。



うちの剣道会には、長女と同じ歳の女の子が二人いた。一人は小さな頃から習っていて、小さなうちの長男を相手に小手か胴を外してしまい、長男が痛くて泣いて稽古が出来なくなり、それを見て稽古後に彼女が泣いてしまって、という優しい子、でもお父さんが経験者で娘に習い事としてやらせ、本人は嫌になって、二段を取ったら辞めていい、とご両親から了承を得ていた。
お誕生日が早いので、年齢制限がクリアになってすぐ春の段審査で合格したら辞めてしまった。
でも、高校生になり剣道部に入り、うちに戻ってきた。そんなOさんは先日三段合格。
嬉しかった。

もう一人、段を取得して、希望の高校に有利になるからと中学生になるころに入った女の子Rちゃん、だから二人はほんの一時だけ一緒に稽古している。

Rちゃんは初段を二度目で苦しんで取って、受験勉強のために中3で一時退会された。
そして、高校生になって去年少しずつ稽古に来たいのでと復帰、でもしばらくして来なくなり、部活もあるし看護師目指す学業も大変だろうなぁと思っていたし、他の役員ママも先生も同じだったと思う。
Rちゃんは声も小さく恥ずかしがりだけど芯がある頑張り屋さんで、双子ちゃんだ。一卵性なのでそっくりらしいがお会いしたことはない。お母さんによると双子だけど性格が全く違ってRちやんは内向的で真面目、頑張り過ぎて自分を追い込むような所があるから心配だと言っていた。もうお一人の方は外交的だが面倒くさがりでだらしなくて、勉強もあまりしないからあっちも心配だと。
そんなRちゃんのお母さんからメールがきた。
それも、私が管理しているホームページの問い合わせフォームから。剣道会メンバーの連絡先アドレスはなくしてしまったのかも。
昨年11月、ご主人が亡くなられたそうだ。
つまりは、Rちゃんはお父さんを亡くされた。
亡くなった原因はお聞きしなかった。急死とのこと。

長女と同い年でお父さんを失った。

お母さんもご丈夫そうな方ではなく、お聞きしたところ、今は区の家事支援を受けていてなんとかやっているとのこと。

いたたまれなかった。

連絡をくださった。
剣道を再開希望。
もうあちらのお家には新生活に向けての気持ちの切り替え、覚悟ができているのだろうと拝察した。
だから、精一杯、彼女が剣道を頑張れるようサポートしたい。
お母さんにも、Rちゃんの剣道のことで力になれること、困ったこと、遠慮なく言って、と返信。Rちゃんが、一生懸命に剣道ができ、二段合格をサポートしたい。
今は、この地方で大会、公的試合が全くないため目標が立てにくいが、かろうじて予約制で昇段審査が受けられる。


そんな新生活を向かえた仲間もいる。


このコロナ禍では家族と急に死に別れることは誰にでも起こり得る。
その恐怖との同居はまだまだ続く気配。

だから、毎日毎日当たり前の日常が幸せで、美味しい物を家族と食べる幸せ。やりたいことが出来る幸せ。やりたいことが出来ないかわりの何かを見つけるすべを学ぶしかない。
小さな幸せはきっと得たいの知れないほど大きな幸福になり得る。
一度広がってしまった世界を小さな世界に戻すって苦しい。息がつまる。
でも、深呼吸して思い直してみよう。
その日常はおかされてよいものかどうか。嫌だと思えるのなら、その日常は幸せなんだ。


つらつらと何だか重い空気で綴ってしまった。

雨のせいかな?

あーした天気にな~ぁれ。

おかされたくない日常、家族と美味しいものが頂ける。楽しんで美味しいものが作れる。

これを長く続く閉塞感の中でもおおいに楽しもう。楽しむ工夫をしよう。


私は親元を出てから一人暮らしも長かった。
その親も昔々に両親とも亡くなっているが、自炊が出来るのは高齢化社会にとって、コロナ禍でのおこもり生活では、かなりの好スキル。
うちの長男も不器用ながら包丁が使えるし、ご飯もかして炊飯器で炊ける。
フライパンで豚の生姜焼きが作れる。
母や姉が色々作れば、見るだけでも経験ができ、ヒントが得られる。

私は3歳の時の母からのプレゼント、ドイツゾーリンゲンの包丁、まだ持っている。
少しミニサイズのため今は息子用だ。

使いやすいく長持ち包丁も必須だけど、意外に重宝した調理器具、大きくもなく、小さくもない泡立て器。
f:id:y-k-akado0725:20210505192824j:plain
かさばらず、一人暮らしメニューだけでなく、今もよく使うがとうとうもうダメ。
f:id:y-k-akado0725:20210505192907j:plain
新しい物を探しているが、どうも持ち手や大きさが今一つ。

これで今までどれだけの美味しいものを作ってきたことか。


このたび、念願のホームベーカリーを手に入れ、初トースト、焼き立てを子供と美味しくお昼ごはんに頂いた。
f:id:y-k-akado0725:20210505193551j:plain

うちの子供達は、柏餅など小豆あんこが苦手、おまんじゅうは食べない。
そこで、昨日の長女のお誕生日祝の手巻き寿司具材の残り、海老を切ってマヨとチーズと粗挽き胡椒で餡を作って、春巻き兜。
ちょっとだけ、こどもの日らしく。
f:id:y-k-akado0725:20210505194053j:plain

この子供の成長をお祝いする日に、どうかRちゃんも笑顔のある食卓でありますように。


美味しいものが作れる自分なりの武器、みんな見つけられますように。