可愛い。
非常に可愛い。
ほっこり。
それはジュエリーショップのお姉さんも同じ気持ちだったみたい、あの笑顔。
男の子が女の子に渡すプレゼント🎁の買い物につきあったことありますか?
今日は長女の誕生日です。
昨年の誕生日、長男は向かいのドラッグストアーで200円もしない、黒のパッチンピンを買って渡した。
長女は毎日学校に2、3個着けて行くので、色も剥げてきていて、ゆるみも出てきていたので新しいのをついでの時に買ってきて欲しいって私が言われていたので、長男にプレゼント品としての提案をしたのだった。
今年の長男は一味違う。
不登校だが中学生になった男の子はちょっと違う。
母と長女自身で買いに行った新しいサンダルが箱の上にありリビングに置いたまま、出番を待っている。
長男が「お姉ちゃんのプレゼント、髪飾りだな、どうもプレゼントは髪飾りのイメージだ」と言う。
私:「え、そうなの?どうするの?プレゼントするの?また向かいのドラッグストアーに行く?」
長男「いや、違う、そんなんじゃない、ちゃんとしたお店」
翌日
長男:「ご飯の買い物行って来るって、言って買いに行けばいい、よし行くぞ」
おいおい、どこに?どこに行くつもりだ?
私:「どこに行くの?」
長男:「俺は知らん。どこにあるんだそういうの」
こういうところが、長男、お子ちゃまで、母任せです。
街中に出れば色々お店はあるだろう、でも人混みや地下鉄には乗るのは大嫌いな長男、アクセサリー店?そんなのあったかな?100均ではさすがにドラッグストアーよりアカンよな……
と頭巡らせる母。
あ!いつもの近所の複合店、長女の靴も買った所の2階にジュエリーショップがあった!でもジュエリーショップだ💦
綺麗なお姉さん店員さんがいて、ショーウィンドウもキラキラ。ジュエリーなんて私には用がないし、敷居がとても高い、でも通路側の棚にシュシュとかがいっぱい置いてあるのを見た気がするなぁ、手頃なものもあるかもしれない。
それにダメなら一階にプレゼント品に向いてる様々な物が置かれた雑貨屋さんがあるから、何とかなるかも。
そう思って、「じゃあ、いつもの○○行く?あそこなら何かあるかも、ほんとにご飯の買い物も出来るし」と。
よし、と自分の机から財布を取り出し中身確認、「はー~~っ」空っぽ。
机のへそくり封筒を取り出し、千円札三枚しかないうちから二枚を入れようとする。
母:「そんなに要らんよ、500円ぐらいの物で十分だって❗️」
長男:「そうなの?」と言い、一枚を財布に。
キラキラしたお店に到着。
でも安心。
通り側の商品棚の数台にセールの表示。
『母の日半額セール¥1100⇒¥550』
そうか、もうすぐ母の日か。
長男:「これは何だ?」とブラブラしているいっぱいのキラキラに。
母:「んー、あ、これはピアスだね。これはお姉ちゃんムリ、耳に穴空いてる人用、イヤリングなら大丈夫だよ」
商品棚の数々の品の説明をしてやる。
シュシュ、チャーム付のゴム、ネックレス、ヘアピン、バレッタ、ブレスレット。
真剣な眼差しで、説明を聞きながらキラキラたちに目を向け、スポーツブランドPUMAの黒財布を片手に悩む。
その眼差しが、何とも可愛くて。
イヤリングのコーナーを指し「ここは違う、派手でお姉ちゃんぽくない。ん~、俺センスないからなぁ、どれがいいか分からん」
じゃあ、一階の雑貨屋さんも見てみる?と言うと、「うん行ってみよう」
買い物嫌いな長男ですが、すんなり向かう。
色んなものがあるのですが、どうしてもアクセサリーが良いらしく、少しだけ置いてあったコーナーを見て、「違う、やっぱりさっきの店だ」と即答する長男。
母:「何かいいなぁって思うのあった?」
長男:「水色の花柄のやつ」
母:「あれ?そんなのあった?」
長男:「あっただろ!」
はい。可愛い💠小さなキラキラした水色の花一つ付いたネックレス。
でも長女はいくつかネックレスがある、水色か青いガラス細工がついたのを持っていると思うと伝える。
考えて、やっぱり最初に思った『髪飾り』のイメージに戻り、髪ゴムにチャームが付いたのを選びました。
奥のショーウィンドウ越しのお姉さんに渡して、ベリッと黒財布のマジックテープを剥がしてお金を出そうとする長男。
ニコニコした綺麗なお若い店員さん「550円ですね~」
私が一言添える「すみません、一応プレゼント用で」
その言葉にお姉さんの顔がパーッと明かりが灯ったように華やぐ❗️
多分、財布を握りしめた小さな男の子が、母の日用にお母さんに何か買いにきてくれたのね~と思っていたんだと思われ、その母からの、その言葉に、あーっ違ったんだ!お母さん用じゃなかったんだ💡
との表情、でも要らぬ勘違いをされたのかも知れませんが。ガールフレンドにプレゼント、と思われたかな、あまりに真剣で。
姉の誕生日プレゼントだと説明はしませんでした。
嬉しそうにもうお一人のお姉さんと2人がかりで包装、「リボンとか付けた方がいいですか?」
「あ、はい、一応」
たった550円のヘアゴムですが、ジュエリーショップらしく(会計しているウインドーの中には十何万円とか、もう一個桁違いの宝飾品が色々)、ご丁寧に、素敵なプレゼントに仕上がり、嬉しそうに照れくさそうに、袋を受け取り「ありがとうございました」と店員さんに言う長男。
いや、いい!可愛い過ぎるぞ、息子。
店員さん2人からも「かわいい~っ」そんな思いがひしひし伝わって来ました。
ちゃんとした買い物ができたことがちょっと誇らしげで、手にした小さな手提げ袋を持ちながら、歩き方までこれまでとは違うような……
帰りの車では、いつ渡そう、どこに隠そう、などソワソワ。
小さな包みはリビングにある自分の勉強机の引き出しに。
そして、今朝、起きてきた長女に渡していました。
朝食を食べる前に長女:「ちい、これもう開けていいの?」
長男:「あーいいよ」
長女:「え~キレイっ、今日これで縛ろうかな」
長男:「あ、思った通りだったねお母さん」と私に。(いつ渡せばいいか聞く昨日の長男に、朝渡せばその日に髪縛る用に使うかもね、とのアドバイスをしてやったので)
朝食後、着替えて髪をプレゼントで結んだ長女。
それを見て似合うと喜ぶ長男と父。
朝食後にその他家事をしながら抹茶チーズケーキを作り、食べたいと言ったケーキ屋さんの抹茶三昧でお祝い出来ました。
抹茶チーズケーキ、今回は、下の生地がバラバラになることなく、しっかりとした土台になって甘さ控え目苦めの抹茶、金箔を少々振って。
抹茶づくしでお腹いっぱいです。
17歳おめでとう、お姉ちゃん。