いっぱい雲で覆われて、モヤモヤ、でもその先には青空、遠くの山々が綺麗。
厚い雲で占領されていてもその上は……
本当は青く澄んだ広い空。
不登校HSC長男君、あなたは今モヤモヤでいっぱい。
でも、去年までは黒くて冷たい雲で一面を覆われ青空なんて、ごくたまにチラッと見えただけ、そんな様子だった。ごくたまに見えた青空や一筋の光に、母は自分を奮い立たせて、奔走し、いろんな所からお日さまの光を呼び込んだ。
助けてもらったよ、みんなに。
週一回、夕方のスクールカウンセラーさんの面談は必ずといっていいほど、出かける前に「腹が」と言ってトイレに行ってから出かけるが、嫌がる様子なく行けている。
翌日の母の仕事定休日には、給食を仲良し君達と食べる目的で学校に行けている。給食前の一時間は、隣クラスの女性担任が空いているからと、家庭科の勉強が一緒に出来た。
給食後に迎えに行ったらお友達と放課に談笑しているから、お母さんちょっと待っててと。
次の週はもう一時間学校にいるからと迎えに行く途中で学校から電話で、一時間後に出直した。
クーラーの効いた会議室で一人筋トレをしていただけらしいが。
学校が怖い所ではなくなってきてる?ちょっとずつ。
今週、クラス写真撮影日、最初は頑張って行くかと言ってたのに「無理」ってなった。
でも、小学校最後、卒業アルバムにも載る、幼なじみとやっと同じクラスになったよ、と夜の公園散歩で伝えた。担任先生に電話で聞いたら、一年生から順番に撮るから時間は決まってないけど二時間目の始まりに来てくれたら、ちょっと順番待ちして撮れると思う、二時間目の終わりまでは待ってくれるって。お母さんは会社に遅刻するって言ってあるから一緒に学校まで行って、写真終わるまでそのまま待ってるから、ササーッと一緒に帰って来ようよ、と言ってみた。
「あ~ぁ、んー、頑張ってみるか」となった。
当日、学校へ向かう道
「自殺したいほど怖ぇ~」
と一言。緊張ガチガチな顔。
「大丈夫。お母さん一緒だし、先生も○○君も○○君も一緒でしょ、一番前に座ってサッと写真撮って一緒に帰って来るだけ」
玄関ですぐ担任が迎えてくれ、「よし、こっちから上靴取りつつ行こう」と考える間もなく行った。
撮れた。
ホッとした顔で担任と帰ってきた。
普通に、何事もなかったように○○が声かけてて話してましたよ、と担任。
帰る挨拶していると、着替えを持ちながら校長先生が通る、二人で御礼を言って挨拶して帰ってきた。
頑張った。
怖さを1つ乗り越え進歩。小さな青空チラリ。
他の子からしたら何てことないこと、彼には何倍ものこと。
勿論、すっきり青空は気持ちがいい。
でも、いっぱいの雲で覆われてたって、いいんじゃないかな。
特徴があって、これはこれでアリ。