YK-akadoの『不』日記

元劇団女優・まだ細々俳優鬱治療中の旦那の両親と同居で頑張る2児の母・剣道に息子と通う有段者で役員、その息子は不登校児に・長年勤務の パート主婦 、色んな立場で感じた事やぼやきを書き綴り、最愛の子ども達に何か残ればいいな。

今、悩んでいること……息子にどう伝えるか。

HSC不登校長男、もう一年9か8ヶ月以上、ほぼ毎週一回夕方、隣合わせの中学のスクールカウンセラーさんと一時間ほど小学校で過ごしている。


父と同じぐらいかちょっと若いぐらいの男性カウンセラーさん、今では大の仲良しで、本音ももらしているようです。
今年、中学に入学の長男、このまま来年度まで在職でいてくれたなら、安心感があって少しでも登校できるかもしれないと期待している。


我が学区中学校は、朝の登校時、校長先生始め数人の先生が校門に立ち、「おはよう~」と声かけして、生徒達を迎える。その中には毎朝のように、カウンセラー先生もいて、私は校門前をチャリ通勤途中に、朝の挨拶をして通りすぎる。
だから面談の時言われた「お母さん、朝のスピードすごいですよね、いつも」
「え?いつも普通で別に急いでないですよ、急いでる時は、もっと倍ぐらいのスピードです」
「ほんとですか?すごい脚力だなぁって、見送ってます」

カウンセラーさんらしく、ほわ~っとした優しいふんわりな喋り方の、細身でスタイリッシュな割りとイケメンです。
だから、うちの長女も大好きです。たまに、長男だけじゃなく、卒業した長女のことも心配してくださるカウンセラーさんです。


ずっとカウンセリングはうまくいっていて、あと何かちょっとしたきっかけじゃないかなぁ~、なんて仰っていた。
様子をお聞きするために、1、2ヶ月に一回ほど、私との面談もあって、いつもは、学校の先生に私から、「そろそろ私との面談の都合もお聞きしておいてください」とお願いしていた。
もしくは、本人が「行けない」ってなった日に、私だけ行ってお話を伺っていた。


ところが、先日、担任先生から電話があり、「今度のカウンセリングの日、お母さんとちょっと先にお話したいことがあるそうです、大丈夫ですか?」
とカウンセラーさんから会いたいとの連絡。
何だろう?
今度、市の不登校児対応の施設見学に行く件かな?
それとも、中学入学に向けての何かの依頼かな?
そんなふうに思っていた。



昨日、学校へ。

長男は、担任先生が保健室へ、「身長、ちょっと計りたい○○、あとお母さん達が話してる間、ちょっと先生と話ししようよ」と連れて行ってくれる。


面談に使わせてもらっている会議室に行き、入って挨拶して座ると。
「ごめんなさい、お母さん、たまたま先週、ここで担任先生と字を書く所を見る機会があって、あれ?っと思うことがあって」

本人が先週言っていた。
「今日は担任先生も来て、卒業のお母さんへのメッセージカード書かされて、○○先生と話する時間がほとんどなくなったー❗️話足りない❗️全然、話、出来てない!足りない。ウオー、オラは日中、ずっと独りだから、話し相手いないんだよ❗️しゃべってないんだよ、さみしいんだよ~」
と叫びながら、帰ってきて、もう家の中だったからか、「あ、まぁじいちゃんはいるけどさー」と言いながら階段を上がった。
(そう、平日日中、ほとんど爺ちゃんも一階に居るのだが、テレビつけっぱなしでゴロゴロで、長男に声かけや、かまうことはしません)


そう、先週は超苦手な、字を書く、多分小さなカードだから、字も小さく書かなくてはならなかった。
だから、発散出来ず、緊張した時間を過ごしたんだと思う。

カウンセラーさんは、それを見て『はっ!』としたそうだ。


書字障害かもしれません。


検査を受けることおすすめしようと思ってと。


字を書くことに関して、質問もされ、やっぱりそうかもしれないと。
「ほんとに、普通で、一緒に体育館で遊んでた時も運動も苦手じゃないし。色んなこと出来るし、気がつくし、お話上手だし、病院で言われたように、何の問題もない、って思ってました。
最初の頃の顔色と全然違いますよね。
最近は担任先生にも立派な減らず口をたたくようになって、すごい元気になった。
なのに、将来の不安をすごく持っていて、あの自信のなさは何だろう、ってずっと思ってて、
先週、はっ!と。
ここまで気づけなくて、ほんとに今ごろ、ごめんなさい。」

とのこと。


私は、手先が不器用なので、そっちの障害かな?なんて思ってたと、お伝えした。
それを医者にも伝えたが、そうだとしても、治療方法があるとか薬があるとかじゃなく、ハサミが苦手なら、他の方法を探るお手伝いをするだけだ、と言われたと。

でも、書字障害はトレーニングができるそうで、障害だとなったら、支援があると。たとえば、受験で字を書くことに時間がかかるなら、普通より時間を増やしてくれるなどの配慮が受けられると。普通クラスでの支援を受けていた実績があれば。


来月のクリニック受診時に、検査を用意してもらうよう、電話します、とした。

スクールカウンセラーさん「もし、そうだったなら、これまでの学校生活、ここまで、本当に辛かったと思います。本当に頑張ったんだなと。担任先生にもその可能性はお伝えしてあります。
もっと早く気がついてあげられたら、ほんとにごめんなさい。」

いえ、ありがとうございます。

実はショックではなかった。

むしろ、ホッとした。中学普通クラスで勉強、通えるかどうか、今の長男の様子を見てそのまま「勉強出来なくてもいいよ、お友達と過ごす時間は大切だから行けるだけでいいよ」と伝えて通わせようとするのも可哀想な気もしていた。
まだ検査を受けてみないと分からないけど、障害だと認められたほうが、この先彼にとってしばらくは闘うための盾となり、生きやすいのではと思う。そして、いつかその盾を捨てるか、背中に背負っているだけの装飾品となると思う。今の彼にはこの盾が必要だと感じる。


前にも記したけど、HSCについては彼本人に言うつもりはない。
彼の特質、天からの授かり物、色んなことに気がついて、他者の痛みや苦しみを感じ取り共感することができる良いところでもある。
そのぶん、これからもどんどん生きにくさを感じるだろうけど、敏感気質を盾にして、出来ることもやらないようになってしまうのではと思う。それは嫌だ。
そして、自分は敏感だからと他者の方を変えようとする行為や言動をするようになることを避けたい。

もちろん、理不尽な行為や言動には立ち向かって欲しい。
自分にされただけではなく、目撃したら、一言申し上げるような、勇気と力をつけて欲しいとは思う。


たとえば、修学旅行で本人が体験したことで言えば、夜みんなでワイワイお風呂に入る。小学生の男子達のこと。
ワーワー、水を掛け合ったり、ジャバンと湯船に飛び込んだり、そりゃあ騒がしいだろう。
雑多な大きな音が苦手な長男、しんどくて、ササッと洗ってすぐに出たらしい。それでいい。
でも「お前らうるさいよ、俺は大きな音ダメなんだから静かにしろよ」って言いたかったらしい。
みんなにとっては、ワイワイと楽しい貴重な時間だ。
それを自分のために静かにしろと言うのは違う。

明るくおしゃべり好きで活発な子がいたとする。
長男にもいっぱい話かけてくれ、あれしようこれしようと誘ってくれたとする。でも長男にとってはしんどいだろう。
その子に「おれは敏感気質で繊細なんだ、しんどいから、もう少し静かにおとなしくしてくれない?」と言ったとしたら?
明るくおしゃべり好きで活発なのはその子の特質で変えようとしないで欲しい。苦手なのだから、それを他者を否定するのではなく、やんわりと伝えて自分が避ける方法を見つけて欲しい。
たとえば、「おれ、おしゃべり苦手で陰キャだからさー、しんどくなっちゃうことがあってごめんね~」と言えたらよし。
みんな違って、みんないい。って長男本人も認めることができ、その相手の子にもそれが伝わるといいなと思う。

このブログに書いたことによって、いつか本人に伝わることもあるだろけど、ブログを書いていることは家族も友人も知らないから、私自身が、子供達にとって、これを読むことが必要かな?とか、もう大丈夫かな?と思えた時か、あるいは、私が死を覚悟した時に、長女にだけIDとパスワードを伝えようと思う。


悩んでいるのは、病院で検査を受けることに対してどう長男に伝えるかだ。
障害の疑いがあって受けるように勧められたってそのまま言う?
障害の言葉を変えて伝える?
中学入る前に調査で受けて欲しいって言われた?
敏感君に伝える、そして、検査に行こうと思ってもらえる伝え方って?

お母さんに先に話があるって、カウンセラーさんの依頼に、すでに何かを感じとっていて、当日夜から翌日も気分が落ちていた。
落ちていた中でも、お昼の給食登校に行くことが出来た長男を担任先生も、私も、これでもか!ってぐらい誉めてやった。


卒業式には出て欲しい担任先生と私。
気を遣って本音やちょっとした希望も躊躇し担任先生には言えなかった長男。

「何でそんなもんに出なきゃいかんのだ!」と担任先生に減らず口を叩くようになった。
「けじめだよ○○、頑張って出てよ~、卒業式全員出席が目標だから先生」と担任先生。

あちこち、卒業式の服、お下がり、どこかにないかな~と同僚や剣道関係者に聞いてみた。
みんな、レンタルや知り合いに借りた、もうすでに処分してしまった、ばかりで見つからず。
中学制服購入の店で、卒業式用のジャケット無料レンタルもあるが数量限定。
採寸に行った際に、なければ、安いスーツ買って用意しておくしかないかなぁ。
お姉ちゃんの卒業式袴姿を見た時は、「オラも袴がいい」なんて言っていて、同じレンタルショップで紋付き袴を借りるか、剣道着で出る?なんて言っていた。
今は目立たないように普通で紛れたいと言っている。
普段着だと余計に目立つ。もう少し、お下がりないか、友達の友達、まで聞くのを広げてみようかな。

その前に、どう話をするか考えなきゃ。