YK-akadoの『不』日記

元劇団女優・まだ細々俳優鬱治療中の旦那の両親と同居で頑張る2児の母・剣道に息子と通う有段者で役員、その息子は不登校児に・長年勤務の パート主婦 、色んな立場で感じた事やぼやきを書き綴り、最愛の子ども達に何か残ればいいな。

本日、長男のため有給休暇でお願いしました。

今日は、市内3ヶ所ある不登校児童のための施設のうち、最寄りの1ヶ所に見学に行きました。

事前予約が必要で、各日午前一回午後一回のため、会社は有休。

最寄りといっても車でないとちょっと難しい距離。緊張で、時折大きなタメ息を何度か繰り返し、深呼吸する長男を乗せ、出掛けました。


建物の裏手にある駐車場に車を停めると、目の前の施設の建物を見て長男「なんだ、学校みたいだな、もっと塾みたいなのかと思ってた」
と一言。


もっと小ぢんまりとしたイメージだったらしい。


元々、学校だった建物を利用しているのだろうけど、小学校にしては運動場と体育館が小さめ。
だから、元市立幼稚園だった建物を利用しているのかも。
隔週で担当カウンセラーさんと過ごす部屋、小部屋がいっぱいあって、学校の教室としては狭いが幼児さんなら合点がいく大きさ。


運動場で身体を動かすのもよし。
体育館には、各種ボール、バトミントンやソフトテニスのラケット、カローリングなども出来る。

勉強したい子のタブレット利用のサポートや学習サポートのスタッフ(お母さんっぽい方々)も。

遊び道具や漫画、図書、いっぱいあり、音楽が好きな子用には楽器や太鼓の達人が出来る部屋もある。
ゲームもできるが、一人でやるゲームは置いてないそうで、みんなで出来るマリオカートスマブラなどがあるそう。
工作スペースや料理もできるキッチンスペースもあるが、料理はコロナで今は出来ないそうだ。


長男は、少しゆるい感じの学校かと思っていたが、「ここは好きなことを数時間して過ごす所だから、勉強嫌ならしなくてもいいんだよ」
との案内スタッフさんの言葉。


カウンセラーさんと過ごす部屋も各部屋ごとに特長があって、好きな部屋を決めて固定するそうだ。

身体を動かすのが好きなタイプなら卓球台があったり、ボードゲームがいっぱいの部屋、ビリヤード台やダーツがある部屋。
音や光の刺激が苦手な子もいるので、防音や遮光カーテンのある部屋。
多分、長男が選ぶだろうとおもったのは、ミニチュアや大好きなゴジラの人形が置いてあった部屋、グフも居た。


でも、たった30分ほどの案内中、どんどん長男がトゲトゲして、暗い顔になってきた。


最後に、何か不登校になったきっかけとかあるのかな?の質問に、女子の心無い言葉やグループで囲まれて言われるので怖くなったこと、女子への批判が止まらなかった。
私が、「あんたが学校にいない間にみんな大きくなって成長してるよ」と言ったが
「いや、あいつらは学ばない❗️変わらない」
スタッフさんの顔も苦しそうになり、「ごめんね、辛いこと聞いちゃって」と。


帰りの車「はっきり言ってあそこ無理だわ。話できそうな人居なかったし、頼れる人いない。あそこで新しい関係を構築するのは無理」

新しい関係を構築。

難しい言葉を使うなぁ~。

今日は人数が少ないって伺ったから、曜日が違えば、もっと同じような年代の男の子がいるかもしれないよ、と言ってみたが、最初の印象が肝心だそうだ。気の合う子を見つけられそうにない!と。
良い印象を持てなかったらしい。

「暇で暇で昼間誰とも話さないからさみしいって叫んでたじゃんか。週一日、2時間ほど漫画読んだり遊んだりしてくればいいかなと思ったけど、お母さんは、あんたの好きなようでいいよ。
新しい関係が不安なら、このままみんなと一緒に中学行けば、小学校のお友達みんないるんだし、他の小学校からも来るけど、うちの小学校が一番人数多いんだよ。教室行けなくても、○○先生(今のスクールカウンセラーさん)の部屋にちょっとだけ行って話しして帰ってくる、みたいに通ってもいいし。」
等々話しながら帰って来た。

朝からの緊張感から解放され、ホッとしながらお昼ご飯。

実は、今日、もう一つ、長男の予定を入れた。

お昼ご飯後から、自分を取り戻す時間はたっぷりあるだろうと午後3時に中学制服採寸を店に予約した。
コロナで店が混まないよう、人数制限があり、ネットで予約する。1時間に2人までらしい。
平日は予約枠が3時からしかないが、普通に登校している子は3時は無理だ。だから不登校君は誰も来ないだろう3時予約。
案の定、ちょうど、お姉ちゃんの親友ちゃんの弟君はバスケ仲間の子とこの日に4時予約。学校帰ってきて、すぐ行ってこの時間がギリギリ。

作戦通り、店には長男だけ。
お姉ちゃんの時は親友ちゃんと一緒に行って、おばさん店員が一人ずつ付いたけど、男の子だからか、今日は、お爺ちゃん店員さんの対応だった。
店員さんと言ってはいけないのかな?初代ですか?と思わせるようなベテラン過ぎるお歳な方。
最後の引換証の計算がなかなか合わない?ようで、「ちょっと、計算確認してもらってきますね」と衝立の内側で忙しそうに働いていた中年男性に書類を渡していました。

「制服にベルトは付いてますか?指定のベルトですか?」と確認すると、
お爺ちゃん店員、御自分のおでこを叩いて「あっ‼️おすすめするのを忘れてました❗️指定じゃないです。うちに何種類かありますので見てください」
と、若い女性店員さんに任せて奥に引っ込んでしまいました。


長男はベルトもカッコいいより使いやすさ。
リュックも背負った感じの楽さ。
「オラは機能性重視だから」と。
でも、本人はブランドや流行りを知りませんが楽だと選んだリュックはカンゴールでした。
けっこうどれも真剣に選んで、夏のシャツも毎日洗うだろうから二枚にしますか?のお爺ちゃんの問いに「洗うの一枚じゃ間に合わない?」と私に聞き、「あー、じゃあ二枚要るか、二枚で」と。
中学に行く体で、考えて、様々選んで決めていました。


引換証の夏服含めた合計金額見て、母は冷や汗。


自分で考えて、選んだ物たち、制服も、活かせるといいなぁ。

きっと使ってもらえる、着てもらえるって願いをこめ、頑張ってお金かき集めるよ、母ちゃんたち。


いや、無駄になってもいいよ、自分の好きなように、生きていける道を探そうな、息子。
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