こちら日曜日はひどい雨でした。
時折、風にあおられバサーっバシャー、ベランダを覗き、長男が言いました。
ほんとに。
空気中のウイルスもあちこち貼り付いて残っているウイルスもどんどん流れてキレイに洗い流してやっつけて欲しいねと私。
いつも長男が言う言葉も浮かびました。
「お母ぁ、この世の中で最強なのは『水』だぞ、大量の『水』には勝てん、そうじゃない?」
確かにそうかもしれないね。
津波や洪水の前には人間なんて無力、建造物もあっけなく崩れ流され、かといって水がなければ生きていけない。
そういう観点からの長男の言葉。
早くやっつけたい、新型コロナウイルス。
これは今世界中の人々共通の願い、であって欲しい。
マスクの転売禁止になったが、戦争で儲ける人がいるように、この新型コロナウイルスで儲けて喜んでいる人もいるのだろう。そういう人は四面楚歌、寂しい人生で終わるか、いつか天罰が下る。
まだ幸い我が家は人混みに行くときだけにするようにして、大事に使っているためマスクが残っている。受験生長女を優先して。
私の妹から、「マスク手作りしたよ」と写真とともにラインがきた。ガーゼ布が少し手に入って、長女の着なくなったガーゼブラウスもリサイクルして、パンツ用のゴム紐で作ったそうだ。子供用はなかなか可愛く出来ていた。
うちも長女を優先で使わせて、困りだしたら、ガーゼで長女のパジャマを作った時のハギレがあるし、何なら、剣道用の手拭いが山ほどある。
さすがに偉い先生の銘入りは申し訳ないかと思うから、大量にある豆絞り柄のマスクって恥ずかしいかな😅パンツ用ゴムもあるし、確か赤白帽のゴム紐直し用に帽子用ゴムもあったはず。
何とかなるさ。
激しい雨は次第におさまり夕方には止んだ。
もうすぐ受験が終わる。
第二希望高校はちょっと遠い、朝の混んでいる電車に長く乗らなければならないのと、コロナ発生地域に向かっていくため、車で送ることにした。朝早いがオラも行くから叩き起こせ、と長男。
旦那の運転で家族4人で受験校へ。
渋滞を懸念したが、余裕な時間で到着、でもすでに沢山の中学生が学校へと歩き、または自転車で入って行く。その中に長女も混ざる。
見送る長男が心配そうに「お姉ちゃん頑張れ~」
長女の中学からたった一人の受験のため、誰も友達がいない所に行く姉が心配で仕方ない長男。
家に帰ってから長男が私に聞いた。
「明日の面接って勉強しないといかん?」
いや、挨拶とか、自分の考えをちゃんと話せればいいだけだから、もう勉強しないと思うよ、もう受験勉強終わりだよ。
「うぁほーい!やったー遊べる~」
かなり気を使ってたんだろう、長男も解放された気分らしい。
「お姉ちゃんまだ?いつ帰って来る?大丈夫かな、木刀持たせれば良かった」
???
お前は何を心配しているんだ?
どうもチャラいやつや危ないヤツが居たらどうしようと、学校だけでなく、歩きと電車で帰って来るのを心配していた。そして、昼御飯もおやつも
「寂しいなぁ~」っと口に出して帰りを待っていた。
天気良く、ぽかぽか春、案の定、長女は「アッツ❗️ヒートテック着てくんじゃなかったー」と汗だくで元気に帰って着た。
嬉しそうな長男。
面接日の今日はまたひどい雨、今日は旦那が仕事のため、私が送る。
やっぱり長男もついてくる。
長男の朝御飯と飲み物を積み、長男は暇つぶしのゲームを持って。面接だから昼前には終わるだろうと現地で帰りを待つ事にした。
途中、セーラー服のリボンを忘れた事に気付く長女。もう引き返せない。
どうしよう、どうしようと、うろたえるのは本人ではなく長男だ。
どうせ、同じ制服は長女の他にいないし、リボンなくても違和感がないからいいか、とそのまま車を降り、他の中学生達に混ざって高校校門へ向かう。
降りる直前に腹痛をうったえた長女を心配そうに見送る長男。
知らない町を長男と2人で、なんか小旅行気分。
近くのコンビニへ入りトイレを借り、ホットコーヒーを買って駐車場でブレイク。
長男はメロンパンで朝食、長男、リュックからサングラスを出してかけ、「張り込みみたいやろ」
と何だか刑事ごっこ「張り込みならあんパンと牛乳じゃない?」
「俺はあんパン食えん❗️あんこは嫌いだ」
とでかいメロンパンに抹茶豆乳の可愛いチビ刑事。
9時になって、ひょっとしたら田舎だからあるかな?と高校の近くにあったドラッグストアに移動。
駐車場も広く、長く車を停めていても迷惑にならない様子。やっぱりここもマスクどころかトイレットペーパーもなかった。出口で同年代の女性に「今日はマスク並んでました?」と聞かれた。
「いえ、店オープンしてからここに着たので並んでたのは見てないですけど、マスクないみたいですね」
みんな探してるんだなぁ。
また長男がトイレを借りたり、お菓子や飲み物を買ったりし、駐車場に車を停めさせてもらい、長男はゲームをしながら、私はブログを書きながら、長女を待つ。
十時半頃長女から電話、高校からの道を説明し、もうこっちに向かっているのが見えると長男に伝えると、車を降りて雨の中傘も指さずに、すぐの交差点まで迎えに出る長男。「お姉ちゃ~ん」と手を振る。
長男がリボンなかったのバレた?と心配して聞くと、ばれてたかどうかは分からないけど、気にしてたら、絶対バレるって思ったから堂々としてた。
聞かれたら「あー!本当ですね、電車で落としたかな」って言おうと思ってた、と。
途中の道々、カッパを着て自転車で帰る中学生をいっぱい見て、ずぶ濡れだろう制服姿を思いやりながら、三人仲良く、また豪雨注意報の中帰路につきました。
あとは結果を待つだけ、長かった受験勉強生活は無事終わりました。