今週のお題「575」前の記事をご覧いただいた方はご存じの我が家の経済危機。
一生懸命、働いても、入ったパート代はどんどん出て、給料日前の残高に、あと一週間どうやりくりして過ごそうかと思いめぐらせ、翌月に繰越せない生活を悲しむ。
土曜日出勤を忙しそうな日にならと、今月からも増やしてもらったが、給料に反映されるのは先の話だ。
あることで、旦那からLINEが来たので、この経済状況に違うだろうと思い、少しだけ、いや、ほんとオブラートに包んで愚痴らしきことを返信した。
翌日。はぁ。やっぱりか。目を合わせず、伏し目で、話し方が、言葉がスムーズに出てこない、どもる。
『相談も 甲斐性なしととる パートナー』
『その作業 仕事か趣味か 聞きたくなる』
(今日旦那は玄関先でノコとなぐりで舞台用の人形立てを作っていた。体調不良の長女を駅まで迎えに行こうとしたら車の座席が倒されていて、その出来上がった人形立てが積まれていた。長男と急いで下ろして迎えに行った)
学校から電話があって留守録のメッセージを聞いていたのは長男、「お姉ちゃんが体調不良だって、学校の先生からの電話だったぞー」ドタドタっと走って、階下台所の私に報告してきた。
ほどなく、「手足に力が入らなくなった。自転車無理、駅まで迎えに来て」と長女からLINE。
私:「急に暑い日が続いたから熱中症気味か貧血気味か」
長男:「よし、これを持って迎えに行こう」と鉄分配合ウエハースを2つ手にする。
私:「あんたも一緒に迎えに行く……んだよね?」
長男:「当たり前だろう。心配に決まってるじゃないかー」
迎えに行く車の中、スーパーに出入りする人々、家路に急ぐ人々を横目で見ながら、長男が言う。
「通りすがりのシスコンですが、何か?
これ、カッコ良くねぇ?俺、これからこれ自己紹介にしようかな」
笑える。自分で自分をディスる自己紹介。
いいぞ、息子よ、我が道をゆけ。
『肩書きは 通りすがりの シスコン不登校児』
車で鉄分ウエハースを一つずつ仲良く食べ、帰宅後の荷物運びや姉のお願いに甲斐甲斐しい長男。
『JKの あれ取れこれしろ 女王さま』
長女は一晩良く寝て回復。
ウェブサイトから申し込みをした内職業、サイトからの返信で「企業側からの連絡をお待ちください」とあり、ずっと待っていたが、一向に何もない。
電話してみた。
すると話が違う「内職希望の方は連絡をもらってます」
要は仕事が欲しいなら連絡して来い、ということみたいだ。
じゃあ、サイトで入力した個人情報はどこに?
少し不安だが、平日昼の説明会に出て登録が必要らしく、来週パートの定休に行くことにした。どうなることやら。
これまでけっこうな忙しさだった私だが、とうとう剣道を犠牲にすることになる。
先日も中学生男子初心者のお父さんから問い合わせを頂き、見学体験希望で稽古に来てくれることになったが、パートの残業を優先した。
パートなので、残業すれば収入は増える。かと言って暇なのに勝手に残業することは出来ないが。
体験用の竹刀も他のお母さんに預けてある分でいけそうで、保護者さんへの説明もお手隙の誰でも良いからとお願いしておいた。
本来なら稽古の進行状況が違う子供たちが色々なので手が足りないだろうから体験者ぐらいは私がした方が良いと思うけど、仕方ない。
ママ剣士は子供のために稼がないと、とか、孫の世話が、はたまた親の介護が始まった、などの理由でこれまで辞めていってしまったが、私もその一人となるか。
でもHPのアカウントを引き継ぐ人もなく、難しい、稽古場のネット予約も当分私がやるしかないだろう。時代に合わせて、リモート役員ってとこか。
『趣味でさえ リモート対応 味気なし』
何が息子にあったのか、土曜日、午前中、昼間外に出ることを怖がっていた不登校長男、私がちょっとそこまで出ている隙に居なくなっていた。
長女が「ちょっと散歩行ってくるわ、って出て行ったよ」と。
玄関から長男のスニーカーとマスクがなくなっていた。
いつもなら隣の空地か家の裏か、ネコを探してうろうろするぐらいだが、どこにも姿なし。
もう昼になるので向かいのドラッグストアで簡単なお昼やジュースを買って店を出るとその先に長男。
ヨッ!っと手をあげてテクテクこっちに来る。
学区の公園まで行って同級生の一人に会い中学の話などしていたそうだ。
「昼食ったらまた行ってくるわ」と。
すごいじゃないか。
友達に会うことにびくびくしていた長男。
暑さに冷たい蕎麦が良いと言うので乾麺を茹でてやり、たらふく食べて、YouTubeを少し見て食後休憩。
ジュース代の100円をポケットに入れてまた出掛けて行った。
夕方四時半頃まで帰って来なかった。
公園はいつの間にか友達が増えて最後はお祭り騒ぎのようだったそうだ。
バレーボールで突き指したらしい。
彼なりに色々状況を変えようと頑張っている。
それとも、私や長女を安心させ元気つけるためなのだろうか。
どっちにしろ、一歩前進した息子にエール。
『これからも 我が家の宝は HSC』