最強自宅警備隊員 - YK-akadoの『不』日記

これ、不登校長男が自分の事をそう言う。

最強なのはどの辺が？と思うんですが、彼によると何もしなくても自宅にずっと居るだけで最強なのだそうだが、なら長男よりも動かない一階の爺さんではないか？

それは、長男自身も｢あれ？最強は爺ちゃんかなぁ｣とも言っていた。

まぁ、それはどうでもいいが。

どうも自宅警備隊員としてのスキルアップに、昨日のクッキー作りの思いつきがあったようだ。YouTubeの影響らしいが。
そして、朝ご飯の準備は俺がやるからと休みなのに目指し時計をセットし、頑張って起きたのに、お姉ちゃんに先を越され、お姉ちゃんは自分で自分のパンを焼いてしまった。
じゃあ、と、私のコーヒーと、長女が部活に持っていく水筒のお茶を母の指導の下、準備。
母のトーストを焼いてくれる。
そして、自分のご飯とインスタント味噌汁を用意して二階に持って行った。

自宅内、要は家事スキルを上げようとの考えらしい。

これまでも夕飯の準備の手伝いなどで色々出来ることは増えてきたが、なかなか集中力が続かなかったり、飽きてしまったり。

母としては、自分が食べたおやつのゴミをちゃんと捨ててくれたり、自分の部屋や机周りをキレイにしてくれた方が助かるのだが、本人の気持ちのままに委せることにしている。

家の周り、庭の警備もしている。

隣のボロアパートの二階で飼っているネコ、元々は野良だろうが、不憫に思って引き取ったのだろう首輪をしていて、うちの庭を我が物顔で利用している。
取り分け、滅多に動かない爺ちゃんの車の下がお気に入りで潜っている。

我が家は、長男が犬アレルギー、私がネコアレルギー、だからペットは難しい。
しょっちゅう、芝生に糞があり、そのネコなのか、他の野良なのかは不明だが、ホームセンターで売っているネコ避け、スティックタイプを土にブッさしておくのを旦那が買ってきては刺しているが、あまり効果はない。

よくネコどうしのケンカがある。縄張り争いかと思うが、その隣のネコは我が家を自分の縄張りとしているから、よく他の野良と対立してキズだらけになっていることがある。

我が家の玄関でにらみ合いぎゃーぎゃーの闘いもしていたこともあった。
かなり迷惑ですが。

そんな我が家の庭にいるネコを手なずけようとしている自称最強自宅警備隊員。

夕飯途中にふと外を見た長男は、｢ちょっと外行ってくる｣とほんとに食べかけで、ジャケットを手にして出て行く。
いっこうに戻らない。
どこに行ったんだ？と旦那があちこちの窓から外を覗くが｢どこにもおらんぞ｣と。

最強自宅警備隊員は、その性格から勝手に遠くへは絶対行かない。ほんとに自宅周りだけだ。

私:｢家の裏手に回ったんじゃない？ネコを追いかけて｣
冷たくなるご飯の食べかけ。