YK-akadoの『不』日記

元劇団女優・まだ細々俳優鬱治療中の旦那の両親と同居で頑張る2児の母・剣道に息子と通う有段者で役員、その息子は不登校児に・長年勤務の パート主婦 、色んな立場で感じた事やぼやきを書き綴り、最愛の子ども達に何か残ればいいな。

新年度に起こった風通しの良い話

有休と定休が重なって、年度変わり初出勤が5日になり、で、驚きのことが起きていた。

我が部署でもなく、階も違うのであまり会うことはない部署にパワハラ部長がいた。
部長と言っても、年下で後輩でもあり、私からしたら『ちょっとそこのボク』と呼んでもいいような男性。

私が長男の育休明けで会社に復帰した頃は、新人で、私の社員証の写真を撮ってくれたり、雑用をこなしていた。


が、いわゆる、立ち回りが上手く、上の人、つまりは社長、会長のお願いは無理してでも聞いて、すごい仕事が出来る子だと勘違いさせる。

社長に気に入られ、ずいぶん前に部長になったが、そこからは、かなり酷かった。
部長になったと聞いた時も「はーっ?!マジか、何で?どこまでうちのボンボン社長は節穴?」と叫びそうになった。
でも、部署は違うし、直接被害をこうむった訳でもない、実際に見たわけでもない、又聞きの私。

入っても辞めて、頑張っていても、やっぱり辞めて行く人がその部署は多く、人手不足になるので、私の居る2階の部署からヘルプに行く人が何人かあり、その人達からの、理不尽な態度や、仕事を他人にまかせっぱなしな俺様野郎になっていた話、空気が悪くて、一刻も早くうちの部署に戻って来たい等々、度々聞いていた。

女性スタッフの服装に文句、ケチをつけたり、叱り方も異常なほどだというのも耳に入って、
かねてから心を痛めて何とかしてあげることは出来ないだろうかと、ことあるごとに隣の席、我が部署の上司、課長の子に報告をしていた。



課長の子にしてみれば、見たわけでもないし、又聞きの又聞き、自分もダメダメだから、よく叱られると言っていた。
「叱られるの?!!」「はい」
どんだけうちの課長の子の方が年上だと思ってんだ、言い方があるだろう。なーんて思っていた。
我が部署の長だが、会社全体からすれば部長の方が課長の子より上席になるわけだから、違う部署の事だし口出しできない、おいそれと言えなかったのは仕方がないか、とも思っていた。


理不尽な激昂か、パワハラ、セクハラな場面でも直接目撃出来たら、部長だろうが、社長に告げ口されようが、首になろうが、おばさんから一喝してやろうと思っていた。
だが、姿を見掛けることも、現場の雑用などしないからほとんどなくなっていたので、そんな機会は来なかった。


ここの所、社内メールでの、注意喚起の文章も、パワハラな意識が反映してしまっているような言葉が見てとれ、隣の課長の子が「これは~、こんな風に私は書けないなぁ、言葉が突き刺さって苦しさまで感じてしまうの、私だけですかね?」と私に訴えていた。



そして、会社は今年30周年を迎え、前社長で現会長からの御礼の社内メールが皆宛に先月入っていた。
そして、そこにこの機会にこれまでのことや、これからの想い、困っていることや目標などを自分と社長両方宛でメールを送って欲しいとのメッセージ。3月頭に入っていたが、私も含めて毎日の業務に追われているスタッフはなかなか書けないでいた。
社員なら、夜業務終了後にでも書こうと思えば書けるが、パートはそうもいかない。
そのうち、二度目のメッセージ。

絶対ではないし、3月末までまだ間があるけれど、この機会に全員の方からの声を貰いたい。業務内容によっては忙しい方もあるだろうけど是非、ほんの少しでも良いので。


あちゃー、これは書かないとヤバいね、と隣の課長の子に。「私が業務の残りとかやりますので、書いてください」と言ってもらう。

いやいや、やるやる、どっちも、申し訳ない。
担当業務が何とか早目に済んだ日に、意見希望内容に添っていくつか、残業して書いた。
私は誰とも名指しで書いたわけではない。

「これまでたくさんの子達がメンタルを病んで辞めて行った。そうなる前に何とかしてあげられなかったのが悔やまれる」
「うちの部署は課長を含め、みんな良い子で優秀、うちの階は良い雰囲気が流れていると思います」
「新システムはうちの会社に合ってないと思う、残念」
そんな内容。


でも、当事者や、直接場面に遭遇した人達が色々正直に彼について書き込みをしたらしい。


パワハラ部長君は辞めさせられていた。


社長の社内メールが入っていた。
お詫びだ。
この度、T部長について重大な違反が判明。長きにわたり繰り返していたようで、本人にも確認したところ、認めたので3月末をもってやめて頂きました。本人は改心の意志を示し、残留を希望しましたが、私としては許されるべき事ではないと考えました。
小さな会社でこのようなことが分からない、見えないようなことはないだろうと思っていた。 自分の目が節穴だった。申し訳ない。

もっと書いてあったがこんな感じの内容。



そして、会長が久しぶりに私達の階にやってきた。

会長は私にとっては、入社した当時の社長だ。

隣の課長の子と今回の事や今後についての話をしていたので、ほとんどの内容が聞こえていた。


こんなことが、ずっと発覚せずに、そして、そんな事をしていると分かった上で社長が彼を昇進させて仕事をさせているんだと、皆思っていたってことが一番ショックだったらしい。
今後、久しぶりに週二回ぐらいここに来て、メールでもらった意見や問題などについて、少しずつ皆と話をしていく機会をもうけたいとのこと。
そして、会長が知らないスタッフを課長の子に紹介してもらっていた。


これで、かなり風通しの良い会社に戻るかもしれないな。

f:id:y-k-akado0725:20210413201440j:plain