YK-akadoの『不』日記

元劇団女優・まだ細々俳優鬱治療中の旦那の両親と同居で頑張る2児の母・剣道に息子と通う有段者で役員、その息子は不登校児に・長年勤務の パート主婦 、色んな立場で感じた事やぼやきを書き綴り、最愛の子ども達に何か残ればいいな。

分別(ふんべつ)

子供達は、ほんとに頑張っている。


楽しみにしていた行事縮小、中止される中、毎日マスク生活、楽しい給食やお弁当の時間も、ワイワイお友達と対面でお喋りしながら食べられない。みんな前を向いて、基本、お喋りしないよう気をつける。
だから、長男の給食登校で席を共にするお友達はかなりお得。会議室や相談室でワイワイ三、四人で会食、ちょっと遠くまで給食を運ぶ、片付けにいくのは大変かもしれないが。交代交代で週一回のお楽しみになっているようだ。長男が今日は行けない、ってなるのが申し訳ない。


前のように気軽に誰かの家に上がりこんで、みんなでゲーム、なんてのもなかなか難しい。
もちろん、行ってる子もいるだろう。
それでいい。一日中マスクで学校生活頑張って、夕方、小一時間、思うように遊べばいい。
なんなら、うちの不登校野郎とゲーム三昧しに来てよ、我が家に。通信じゃなくて、ワイワイ、テレビの前でやればいい。
前は会社帰りや買い物に出る時は、自転車で通る誰かによく会った。ぞろぞろと自転車グループが公園の方向へ向かうのもよく見かけた。
通りすぎる公園ですら子供の姿はマバラ。
高学年も小学校の部活動もないから、平日も夕方4時には帰っているはず、たまに見かける長男のお友達もレッスンバックやスイミングのカバン、習い事の行き帰りが主だ。


一つ前の運動会の記事にも子供達の頑張りを少し書いたが、文章を考えながら少しずつ書いてる頃、さらに、子供達が不憫に思うことがあった。
私は、高血圧とアレルギーがあるので月に一回の定期受診でかかりつけの近所のクリニックへ行かねばならない。その日、受診日だった。


待合室で年配女性2人が大きな声でお喋りをしている。
通路をひとつ挟んで、身体を横に向け顔は、ほぼ対面。
一人はマスクもしてない。
御近所さんどうしの様子。
マスクをしていないのは、何か事情があるのかもしれない。耳が遠いのでお互い大声でしゃべっている意識はないのかもしれない。


だが、話の内容が…

「先生が来月の時にインフルエンザの予防接種って言われたけど、来週、旅行だもんで、今日ついでにやってもらうわ」
「そうだな、その方がいいわ、私も午後からお父さんの病院ついていかなきゃいかんで、今日やってもらおうかなぁ」
後ろの席から、受付のお姉さんに向かって叫ぶ
「今日、ついでに注射できる?やってもらえる?」

(あ、はーい、分かりました😅問診票お渡ししますね)透明パネルの向こうの受付のお姉さんは苦笑い。


「私ね、ずっと毎月旅行。ハハハ、あちこち連れてってもらうんだわ」
「あぁ、私も温泉の会員だもんで、毎月のように行ってるよ」

旅行や温泉の話を自慢しあっている。




『今、何が起きているのか知ってる?

ニュース見てる?

新聞読んでるかな?

パンデミックって聞いたことありますか?

年配者のカラオケクラスター、年配者の体操教室
クラスター、年配グループの海外ツアーからウイ ルス運んで来た方のニュースご存じですか?

バス旅行中、バスの中ではマスクするんですか?

今もせめて口にハンカチあてるぐらいしませんか?
病院ですよ、ここ。

このクリニックに通ってるなら、わが中学校の学区の方々ですよね。中学校三年生、修学旅行は中止になってますよ。
何故だかお分かりですか?

中学生の前でそんな会話したら殴られますよ、きっと。


わが小学校修学旅行は先生方のご努力のお陰様で行けましたが、五年生の2泊3日の野外学習は中止ですよ、市内全小学校が中止です、知らないですか?わが小学校は代替えとした日帰りアスレチックとPTA有志による学校校庭でキャンプファイアを計画しましたが、このあいだコロナの影響で中止、延期のメドがたっていません。コロナの影響って言葉、言って分かります?

五年生と五年生の親御さんの前でもそんな会話しないでくださいね。

いや、小、中の先生の前でもまずいです。
先生なので殴られはしないでしょうが、落胆の上、かなり叱られますよ。


会話の内容どおり、動けるうちに楽しまなくちゃ、って思いは分かります。お元気で、毎月出掛けられる金銭的余裕もあり何よりです。
でも、今しかない、今年しか出来ないことも我慢して涙している子供達、不憫じゃないですか?
自慢話を大きな声で喋ってる場合じゃないです。
ご自分が感染してお亡くなりになるのはご勝手ですが、我が学区にウイルスを持ち込まないよう細心の注意を心掛けてお出かけしていただけないでしょうか。
子供達にうつさないでください。』



私の心の声でした。


子供達の努力を踏みにじられた気がしてならなかった。

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