アオハルだね、お姉ちゃん。

中学校は毎年音楽会がある。
クラス対抗で合唱があり、各クラスで歌を決め練習に励む。長女は一年生の時に優勝を経験、しかも体育大会も優勝したため、ダブル優勝で、出場したリレーでも優勝、賞状も貰ってとても良い思いをした。
二年生の体育大会では出場したスウェーデンリレーで一位、またクラスも優勝し、またダブルか❗️と期待して臨んだ合唱は最下位。悔しくて涙していた。
今年中学最後、三年生は体育大会は3位、がっかりしていたが、合唱に力が入っている。
ピアノを習っているわけでもなく、吹奏楽部でもなければ、学級委員でもないので、指揮者や伴奏者で目立つことは、全くない。
ただ、背が小さいのでいつも一番前で見やすいポジション、いつもソプラノ担当。

そんな彼女がこないだ、お風呂で泣いていた。
風呂から出て涙目で、私に理由を話してまた泣いて、抱きついてオイオイ泣いた。
ピアノと指揮者が上手くいかない、いつもずれてる。ずれてるから、歌がバラバラ。歌ってる側もピアノも、ああして欲しい、こうして欲しいと指揮者に言ってやってみるけど直らない。全く変わらない。今日は指揮者が泣いてしまって練習にならなかった。………凄い、………一生懸命だ。

私は音符も読めないし、楽器や歌に興味ない。できる楽器といえば、ドラムが少し叩けるぐらいだ。
音符、楽譜が読めないから、かつて、オペラの演出助手兼演技指導で公演スタッフで入った時、苦労した💦
稽古を進める副指揮者や出演者に楽譜全く読めない事、正直に伝え、皆は、○小節目のナンチャラからもう一回、など、私には意味不明な中、私は、セリフと歌詞で伝える事を押し通していた。

長女の話しに戻るが、優勝に向けクラス全員真剣に取り組んでいるらしい。
泣いた日は抱きしめて、「困ったね～、揃わないか、お母さん、音楽はよくわからんけど、大丈夫、きっと指揮者の子もピアノも、またみんなも先生も家で何か考えて、道はきっと見つかるよ」
と慰め、翌日聞いたら、
「今日はピアノが泣いた」

そうか、みんな泣いてるね。

今日は少し変えてみた所があり、なかなか上手くいかなかったのが、最後の最後の練習でピタッとはまったらしい。みんなウワー❗️やった😃✌️と大拍手。大学出たて新任教師担任女子、うるうる。

「優勝しても優勝しなくても、担任ちゃん泣くかなぁ？」と長女。

泣くね。

青春だね。

いいね、いいね、熱いね。

優勝してもしなくても、たくさん宝物ができたね。

親友は小さい頃からピアノ習っていて、とても上手。毎年、クラス合唱の伴奏で、バスケで鍛えた脚で、足元もパワフル。いつも、注目され目立つ存在。三年生で一緒のクラスになれたら、親友の伴奏で、指揮者に立候補する❗️と言ってましたが、また別々のクラス。残念だったね。でも、多分一緒のクラスにはなれないだろうな、って思ってた。毎朝一緒の登校の同じバスケ部が、クラスまで一緒はないだろう。
親友は今年も伴奏、楽しみ、楽しみ。

長女はきっと、勝っても負けても泣くだろうな。
頑張れ～お姉ちゃん。