母とミニ母

今週のお題「母の日」ですが、私の母はもうかなり前に病気で亡くなり、母が亡くなった年齢まで私もあと二年。でもまだまだ可愛い二人をおいて逝くわけにいかない。
元会社の同僚でしかも演劇界の大先輩がくも膜下出血で亡くなり昨日通夜式に行って来ました。二人の息子さんは立派に一人立ちなさっているようで、安心しました。私も我が子がしっかりと一人で立てるまで、見守りたい。特に今、立てないでいる長男が親離れ、姉離れ出来るように。
そして、この日、その長男は野外学習から帰って来ました。全く笑顔なしの状態で。帰りのバスで寝ていて先生に起こされて降りてきたことも不機嫌な顔の原因でもありますが、「あんなとこ、二度と行かない」って。楽しくなかったと言います。疲れていても笑顔をみせて帰ってきてくれるかと少し期待していました。私の心の中は悲しさでいっぱいになりましたが、覆い隠して、アスレチックは？カレーはどうだった？雨でハイキング行けなかったって？
と話かけます。
出掛ける二日前の土曜、部活から帰宅した長女が、長男の野外学習に行かない言葉にやっぱり涙しました。それを見て私も泣き、女二人の涙で囲まれた長男は目をパッチリさせびっくりの表情。長女「何で？仲良しが一人もいないわけじゃないのに、仲良しの男の子いっぱいいるじゃん。○○も○○も来て欲しいって言ってたんでしょ、絶対楽しいって大丈夫だって」母「何でお姉ちゃんがこんなに泣いてるか分かる？あんたが大好きだから、お姉ちゃんがすごく楽しかった野外学習にあんたに行って欲しいの、女の子たちにきつい事言われてもお友達も先生も守ってくれるから、大丈夫、明後日どうしても行けなくてもいいから明日準備しよう。」長男も大粒涙をポロポロ流して、こくん、と頷く。そして、お姉ちゃんは涙でぐしゃぐしゃになりながら長男に手招き、母も入って三人で「よし、パワーの分け合い、パワーのないとこにパワー❗️」と言いながらギューっとハグハグ。長男の精神が少し安定したようなそんな顔つき。
そして母の日、日曜日、長男の気持ちがしんどくならないように、カバンのどこに何が入っているか分からずパニックにならないよう、手短に荷造り予定、始めました。長男がしおりを見て準備品を読み上げチェック、母が出す、始めてすぐに、「心配で落ち着かない」と隣でテスト勉強どころじゃないお姉ちゃんも加わり三人での荷造りは楽しく手早く出来ました。
母とミニ母に感謝して下さい。あなたはこんなにも母とお姉ちゃんに愛されています。今は分からなくても、きっと大きくなって、また何かにぶつかって進めない時、後ろをしっかり支え押し上げてくれる存在がいる、そしていつか、それが逆転する事を母は願っています。
翌日朝「怖いよ～怖いよ～」って言ってる長男をセーラー服のお姉ちゃんが抱きしめ頬っぺたにチュー💋「大丈夫大丈夫行けるよ、お姉ちゃんもう行くからね」目の前の分団に担任が来てくれ、仲良しが玄関に。動き出す長男、がんばれがんばれ、足早に玄関で靴を履いて出た長男、先に玄関出たお姉ちゃんがいつもの友人二人と庭先、長男と仲良しは向かい、後ろからお姉ちゃん達三人が見守るように歩き出す。
気がついてないですか？あなたの後ろはいつもいっぱいの愛で溢れてますよ❤️